マリネラとは

南米3大ダンスの1つ「マリネラ」

マリネラは、ペルー共和国を代表する伝統的なダンスです。 ブラジルのサンバ、アルゼンチンのタンゴと共に、南米3大ダンスの1つに挙げられ、ペルー共和国の無形文化遺産となっています。 男女のペアダンスで、男女とも白いハンカチを右手に持ち、恋の駆け引きを表現する踊りです。

マリネラ の魅力

エレガントで洗練された踊り

マリネラは、明るく楽しみながら踊ることができるダンスです。マリネラでは、女性は可愛らしく男性の気持ちを翻弄し、男性はその女性を尊敬する存在です。孔雀のような華やかさや気品、男性は馬のような逞しさを象徴して踊ります。女性のしなやかな動きが特徴的な、エレガントで気品に溢れたダンスとしても知られております。
また、マリネラは衣装が可愛いこともあり、魅力的な衣装を着たいという想いで始められる方も多いです。

マリネラの特徴

恋の駆け引きを華麗なダンスで表現

マリネラの特徴は、腕を組んだり手を繋いだりしません。また世界の中でも珍しい点は、ペアダンスでありながら男女ともに自立して踊ります。
マリネラにはストーリーがあります。一曲の中で男女の出会いから始まりお互いを見初め、踊りの中で自身の魅力を表現しながら相手の気持ちを引き付けていきます。女性は高い誇りを示し、色気で相手を誘惑するダンスではありません。そして女性は裸足で、男性はスタイルによって裸足、または靴を履いて踊ります。
衣装、技量、小物の扱い方のバランスも見所の一つとされています。女性のみ、男性のみ、大勢でなど様々なバリエーションでも踊れます。

マリネラの歴史

ペルー国民舞踊とよばれるマリネラ

マリネラの前身はサマクエかという舞曲で、18世紀の後半にスペイン人、アフリカ人、先住民の音楽文化が混じり合い生まれたと言われています。サマクエカは次第に近隣諸国のボリビアやアルゼンチン、チリへ広まり、1879年にペルーでマリネラと名付けられました。1960年からペルー北部の都市、トルヒーヨで始まったコンクールによりマリネラは独自の進化を遂げ、現在も継続されペルーを代表する一大イベントとなっています。
現在のマリネラはペルー全土で踊られていて地方によって独自のスタイルがあります。